『Trio 64』Bill Evans

『トリオ64』ビル・エヴァンス


『Trio 64』Bill Evans

収録曲

1.Little Lulu
2.A Sleepin’ Bee
3.Always
4.Santa Claus Is Coming To Town
5.I’ll See You Again
6.For Heaven’s Sake
7.Dancing In The Dark
8.Everything Happens To Me

Bill Evans (p)
Gary Peacock (b)
Paul Motian (ds)

録音:1963年12月18日
レーベル:Verve

ディスクガイド

面白いメンバーでの録音。短期間だけ一緒に活動していたトリオによる演奏です。
Gary Peacockは、Scott LaFaroと同年代のベーシストです。
(かなり後の)Keith Jarrettトリオでの活動が特に有名ですね。

余談ですが、Keith Jarrettトリオのベース、ドラムは共にBill Evansと短期間共演した相手だというのが興味深い。

タイトルは『Trio 64』ですが、録音は63年の12月。
もちろん、発売した年に合わせたんだと思いますが、何とも微妙にもやもやする。

続編っぽいタイトルの『Trio ’65』はChuck Israelsがベース、Larry Bunkerがドラムの新トリオなので全然雰囲気が違います。
Scott LaFaroがいた頃の黄金トリオに近いのはこちらのトリオなのかも。

初心者にオススメできる?

付き合いの短いGary Peacockが参加していることで、「すごい一体感」があるわけではないように思えるこのアルバム。
もちろん、奇抜な仕掛けやアレンジも無し。だからこそ、オーソドックスなジャズアルバムに仕上がっていて、聴きやすさは随一
誰もが知る「Santa Claus Is Coming To Town(サンタが街へやって来る)」が収録されていることもありますし、ばっちりオススメできます。

Pick up!!

1. Little Lulu
「リトル・ルル」のテーマ曲。
このアニメ、日本で放送していたこともあったのかな?
可愛らしい雰囲気は残しつつも、ポップ過ぎない小洒落たジャズになっています。