『Eloquence』Bill Evans

『エロクエンス』ビル・エヴァンス


『Eloquence』Bill Evans

収録曲

1.Gone With The Wind
2.Saudade Do Brasil
3.In A Sentimental Mood
4.But Beautiful
5.All Of You
6.Since We Met
7.Medley : But Not For Me ~ Isn’t It Romantic ~ The Opener
8.Medley : When In Rome ~ It Amazes Me

録音:1973〜1975年
レーベル:Fantasy

ディスクガイド

Bill Evansの死後、1982年に発売された未発表音源集です。1973〜1975年に録音された音源が集まっています。

1971年の『The Bill Evans Album』以降、アコースティックピアノと同じような感覚でごく自然にエレピ(フェンダー・ローズ)も併用するようになっていったBill Evansですが、このアルバムに収められた音源でも、かなりエレピを使っています。ベースとのデュオ音源が多いのですが、アコピ、エレピをどんどんスイッチして使っているため、聞いていて飽きません。ただ、エレピを使うジャズが好きじゃない方にはもしかしたらイマイチに感じられる部分もあるのかも。

5.〜7.は、『Alone(Again)』と同時期の録音のようです。『Alone(Again)』の雰囲気を気に入ったのなら、おすすめできるアルバムです!

初心者にオススメできる?

ソロピアノ、もしくはベースとのデュオの未発表音源集、そしてエレピもありという特殊な形態のため、あんまりオススメできません

個人的には好きな音源が多数収録されていますが、まだジャズを聞き始めたばかりの方には他におすすめしたいアルバムがたくさんあります。

Pick up!!

2.Saudade Do Brasil
0:40くらいから聞こえてくるのは、なんとウッドベースのアルコ(弓弾き)奏法。Antonio Carlos Jobimの曲なので、ボサノヴァのストリングス風ということでしょうか。
ピアノソロは途中からエレピに切り替わりますが、そのときにもバッキングはアコースティックピアノ。『The Bill Evans Album』でも使っていたスタイルですね。

7.Medley : But Not For Me ~ Isn’t It Romantic ~ The Opener
ソロピアノスタイルによる、ジャズ・スタンダードのメドレー。
演奏スタイルの勉強になります。
But Not For Me」は超定番のジャズスタンダード曲ですが、Bill Evansが演奏している音源はほとんどありません。