『ザ・トニー・ベネット・ビル・エヴァンス』トニー・ベネット
『The Tony Bennett Bill Evans Album』Tony Bennett
収録曲
1.Young And Foolish
2.Touch Of Your Lips
3.Some Other Time
4.When In Rome
5.We’ll Be Together Again
6.My Foolish Heart
7.Waltz For Debby
8.But Beautiful
9.Days Of Wine And Roses
Bill Evans (p)
Tony Bennett (vo)
録音:1975年6月10日~13日
レーベル:Fantasy
ディスクガイド
男性ヴォーカルTony Bennettとのデュオアルバム。
Tony Bennettの歌声はとっても素晴らしいんですが、Evansのピアノとマッチしているかといったら、何とも言えないところ?オーケストラにもビッグバンドにも負けそうにないパワフルなヴォーカル。個人的にはどうも組み合わせが良くない気がしなくもないです。
単にBill Evansの歌伴が聴いてみたい、ということならMonica Zetterlundとの共演盤(『Waltz For Debby』)をおすすめしたい。
このアルバムの良い点を上げるとしたら、ほとんどEvansのレパートリー曲なので聴き比べが楽しいこと。
もう一つ、デュオという性質上歌っていない間は実質一人なので、イントロや間奏ではソロピアノスタイルでの演奏を聴けること。
ジャズピアノにおける、ソロピアノの演奏スタイル、ピアノ一台での伴奏スタイルの研究には、ピッタリな一枚です。
今回の「Waltz for Debby」の歌詞は英語。
Monicaバージョンのスウェーデン語がとても印象深かったので、逆に新鮮。
初心者にオススメできる?
Bill Evansの演奏をいくつか聴いていて、その曲のヴォーカルバージョンを聴いてみたいと思った方にはオススメ。
ただ、前述のようにMonica Zetterlundとのアルバムのほうがよりおすすめではあります。
Tony Bennettの歌声が「ジャズ・ヴォーカル」というより「ポピュラー・ヴォーカル」に近いイメージな感じもしますので、試聴して確認を。
Pick up!!
2.The Touch Of Your Lips
約半年後、『Alone(Again)』にソロピアノで録音しています。
そのテイクとの聴き比べが楽しい。
9.Days Of Wine And Roses
酒とバラの日々。
晩年によく演奏していた曲。もっとも、この曲が使われた映画の公開が1962年なので、Bill Evansの活動初期には演奏できるはずがないのですが。