『プラクティス・テープ・ナンバー1』ビル・エヴァンス
『Practice Tape No.1』Bill Evans
収録曲
1. These Things Called Changes
2. Walkin’ Up
3. The Two Lonely People
4. Unnamed Composition
5. Only Child
6. Nature Boy Like Tune
7. Pop-Type Tune
8. Turn Out The Stars
9. Orbit
10. Voicings
11. Unnamed Waltz
12. Lover Man
13. untitled
14. Fly Me To The Moon & Star Eyes
15. The Art Of The Fugue
16. Valse
17. Pavane & Granados
18. Prelude IV
19. Prelude XVII
20. Fugue XXIII
21. Prelude XXIV
22. Medley: Mother Of Earl, Fun Ride, Star Eyes, Short’n’Bread, Only Child
Bill Evans (p)
録音:1970年代
ディスクガイド
『Very Early Vol.1』に並ぶ、かなりファン向けな音源。
どちらも息子のEvanがまとめたもの。このアルバムは家での練習音源集になっています。
クラシック曲を弾いていたり、アイデアを試すような演奏をしていたりも。
ときどき微妙につっかえながらも少しずつ曲が完成していくような様は、家族にピアノ弾きがいたり、誰かの練習を聴く習慣があったりした人には懐かしく感じられるかも。
「Fly Me To The Moon」のような、音源化された演奏を聴く限りライブでは弾いていなかった曲も収録されています。貴重。
正式にレコーディングしたものではないので、少し音は悪め。
聴いていてストレスのたまるような音ではないのですが。
無理やり良く解釈すれば、「家のピアノ」らしいリアリティはある音。
まるで、そばでBill Evansがピアノの練習をしているような気分を味わえる、ファンにとっては贅沢なアルバムです。
現在、CDは入手困難でプレミアがついている模様。
といっても余程のコレクターでなければ、無理して高額なものを入手することはおすすめできません。いつか安価で再発される可能性もあるので。
どうしても急ぎで入手したい方はMP3販売による入手で我慢でしょうか。
初心者にオススメできる?
まったくオススメできません!
ですが、たくさんの音源を聴いてかなりBill Evansのことを好きになってからは、宝物のようなアルバムとなります。
Pick up!!
3. The Two Lonely People
70年代のアルバムで何度か聴ける、Evans自作の綺麗な曲。
1968年『Alone』のボーナストラックにも収録されているので、その辺りから温めていた曲なんだと思います。
曲中盤の、激しい音の跳躍と転調に心をつかまれます。ています。やりにくそう。