『Portrait of Cannonball』Julian Adderley Quintet

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『ポートレート・オブ・キャノンボール』ジュリアン・アダレイ・クインテット


『Portrait of Cannonball』Julian Adderley Quintet

収録曲

1. Minority
2. Straight Life
3. Blue Funk
4. A Little Taste
5. People Will Say We’re In Love
6. Nardis

Cannonball Adderley (as)
Blue Mitchell (tp)
Bill Evans (p)
Sam Jones (b)
Philly Joe Jones (ds)

録音:1958年7月1日
レーベル:Riverside

ディスクガイド

Milesバンドに参加していた頃の、Bill Evans、Cannonball共演盤。
共演盤といっても、Evans色は弱めな印象で、あくまでサイドマンという感じ
後のアルバム、『Know What I Mean?』の方が二人の共同制作感は出ています。そちらはジャケットに”with Bill Evans”表記もあり。

大きな収穫はこのアルバムに書いてある情報から、「Nardis」が今回のためにMilesが書き下ろした曲であることが分かること。
しかし、収録されているテイクは妙にゆっくり。
Milesの指示によるものなのか、Cannonballによる解釈なのか分かりませんが、正直、緊張感のない演奏になってしまっているように思います。
このアルバムの録音中から「もっとテンポを上げたほうが良いのでは…」と思っていたのかどうなのかは分かりませんが、後にBill Evans自身のトリオでは速めのテンポにして再録します。(1961年の『Explorations』に有名なテイクが収録、『The 1960 Birdland Sessions』の時点でもほぼ同じテンポ、アレンジ。)

初心者にオススメできる?

わりと聴きやすい一枚ではあるんですが、同じCannonballとの共演盤なら『Know What I Mean?』の方がおすすめ。
こちらのアルバムは、ファンキー色がちょっと強め。

Pick up!!

1. Minority
数ヶ月後に、自分名義のアルバム(『Everybody Digs Bill Evans』)でも再録音している。

3. Blue Funk
おもいっきりファンキー・ジャズ系の曲をBill Evansが弾いているのが貴重。
う〜ん、似合わない!興味深い録音。