基本的に「CD」の話です。
同じ内容のCDでも、日本向けに発売したものを国内盤、
国外で発売したもの(を輸入したもの)を輸入盤と言います。
輸入盤のメリット
ほとんどの場合、国内盤よりかなり安価。
国内盤が1枚3,000円前後に対して輸入盤は千数百円ほどだったり。
古いジャズのアルバムは、(素晴らしい名盤だとしても!)1,000円以下のことだってあります。
圧倒的コストパフォーマンス。
また、裏表ともパッケージに日本語が書かれていないため、デザイン的にも雰囲気が崩れにくい。
輸入盤のデメリット
日本語の解説はついていません。
とはいえ、そもそも日本語のブックレットについている解説はちょこっと偏った批評の場合もあるという印象が…?
英語のブックレットを自分で読み解くのが一番!と思っています。
国内盤には収録されているボーナストラックが入っていない場合もあります。
大抵ビニールには包んであるけれど、プラスチックケースにちょっとした傷がついていることもある。
また、跡が多少残ってしまうシールが貼ってあることも良くあります。
このあたり、神経質な人には向かないかもしれません。
店頭で現物を確認できる場合はともかく、通販の場合要注意。
ブックレットが2つ付いていることもありました。いい加減なものです(笑)。
どこで買えるの?
大きなCDショップや、ジャズ(に限らず洋楽)CDの専門店には置いてあることがあります。
Amazonで探すのが一番簡単だと思います。
TOWER RECORDS ONLINEでは、「国内」「輸入」とはっきり書いてあって分かりやすいです。
AmazonのCD、輸入盤ってどれ?
タイトルがカタカナなら国内盤、英語ならおそらく輸入盤。
「ワルツ・フォー・デビイ」→国内盤
「Waltz for Debby」→輸入盤
[import]と表記があれば、確実に輸入盤です。
いろんな表記まとめ。
[import]
輸入盤のこと。
[Reis]
再発盤のこと。再発の際、音質を改善していたり、ボーナス・トラックが追加されていることもあります。
[from **]
どこの国からの輸入盤なのかを表しています。
[from US][from UK]など。
[Dig]
デジパック仕様。プラスチックのみのケースではなくて、厚紙+プラチックトレーによるケースのもの。
[Live]
ライブ盤。
[Original recording remastered]
レコーディングした元音源を使用し、リマスタリングしたもの。うーん、うまく説明できない。
これが書いてある場合、音質が良くなっている場合が多いかな。
[2 in 1]
2枚のアルバムを一つにまとめたもの。
大抵CD2枚組みではなく、1枚のCDに、2枚分の曲が続けて入っています。
お買い得だけれど、ちょっと味気ない。
[Box Set]
たくさんのアルバムのセット。
大きく分けて、コレクター向けの本格的なものと、廉価版のタイプの2種類があります。
ジャズの廉価版BOXセットの場合、CDサイズの箱に数枚の紙ジャケットが入っているタイプが多いと思います。
(不織布もなしに、厚紙ジャケットにCDが入れてあるだけの簡易包装。)
びっくりするほどお買い得なものもありますが、ひどい音源の場合や、曲が抜けていたりすることも。
廉価版セットの表記としては、「Classic Albums」や「Real」「Anthology」「Legend」「Essential」などなど。
曲順も無視した、寄せ集めCDの場合もありますね。
「Complete Recordings」と名が付くものは、コレクター向けのしっかりしたものであることが多い。
「SA-CD」
スーパーオーディオCDのこと。通常のCDより高音質。サラウンドにも対応している規格。
「ハイブリッドSA-CD」と書いていない場合、通常のCDプレイヤーで再生できない場合もあるので注意。
「SHM-CD」
スーパー・ハイ・マテリアルCD。こちらは通常のCDプレイヤーで再生できます。
原理上、劇的に音が変わることはないはず。一時期、SHM-CDとしてたくさんのジャズアルバム再発されていたので(今でもかな?)、見かけることがあるかも。
「アルバム名+数字」
「Portrait in Jazz + 1」のようなものの話。
数字はボーナス・トラックの収録数を表しています。
国内盤と輸入盤で違うボーナストラックが収録されている場合もあり、どれを購入すべきか悩むこともあります。
結局どっちが良いの?
お好みで!
私は持っているCDの9割くらい輸入盤です。