『Explorations』Bill Evans Trio

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『エクスプロレイションズ』ビル・エヴァンス・トリオ

『Explorations』Bill Evans Trio
『Explorations』Bill Evans Trio

収録曲

1. Israel
2. Haunted Heart
3. Beautiful Love
4. Elsa
5. Nardis
6. How Deep Is The Ocean
7. I Wish I Knew
8. Sweet And Lovely

Bill Evans (p)
Scott LaFaro (b)
Paul Motian (ds)

録音:1961年2月2日
レーベル:Riverside

ディスクガイド

リバーサイド4部作」と呼ばれるもののひとつ。
Portrait In Jazz』からは1年ちょっと経過していて、ほんの少しのスタイルの変化を感じます。「変化」というよりは「成熟」のイメージ。
Portrait In Jazz』には良い意味での緊張感がありますが、こちらは落ち着いて聴けるイメージ。

4部作の残り2枚はライブ盤なので、安定感という意味では一番のおすすめ
収録曲もバラエティに富んでいて飽きません。
The 1960 Birdland Sessions』に収録されている「Beautiful Love」と「Nardis」は1年近く前の演奏ですが、その時点でもこのアルバムとかなり近いアレンジ、テンポになっています。じっくりと固めてきた曲を収録したのでしょうね。

CDのボーナストラックには、「Beautiful Love」の別テイクが入っていることがあります。
本テイクの方は、テーマのド頭をかなり崩していてちょっとびっくりしますが、別テイクの方は素直に弾いていたりします。こういう聴き比べも楽しい。

初心者にオススメできる?

堅実な演奏が多いので楽しみやすいと思います。

CMで流れてくるような有名曲は収録されていませんが、他のアルバムでもたくさん演奏しているBill Evansのレパートリー曲が多く含まれています。
このアルバムで曲を覚えてしまえば楽しみが広がるかも。

Pick up!!

1.Israel
マイナーブルースのような進行の曲。
テーマの弾き方、アドリブのアプローチもBill Evansらしさが完成されています。
ドラムやベースとの絡み方も含め、一般的なBill Evans Trioのイメージってこの頃の演奏の印象が強いのでは。

2.Nardis
Miles Davis作曲。
Cannonball Adderleyのリーダーアルバム『Portrait of Cannonball』では妙に遅いテンポで緊張感のない演奏をしていたこの曲。
ここで演奏されるテンポが正解のように思えます。
この後何度も何度もライブで演奏されていくので、その変化にも注目!