『モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』ビル・エヴァンス
『At The Montreux Jazz Festival』Bill Evans
収録曲
1. One For Helen
2. A Sleeping Bee
3. Mother Of Earl
4. Nardis
5. I Loves You, Porgy
6. The Touch Of Your Lips
7. Embraceable You
8. Someday My Prince Will Come
9. Walkin’ Up
Bill Evans (p)
Eddie Gomez (b)
Jack Dejohnette (ds)
録音:1968年6月15日
レーベル:Verve
ディスクガイド
お城のジャケットが有名な一枚。
Scott LaFaro&Paul Motianと組んでいたトリオに次ぐ、最強トリオの演奏が聴けるのはこのアルバムだけ!…なんていう、安っぽいキャッチコピーを付けたくなる十分な理由があるのです。
最高の相棒だったScott LaFaroが亡くなった後、しばらくの間Chuck Israelsがベースを務めていたわけですが、インタープレイという意味では控えめなスタイルだったと思います。
その点、Eddie Gomezは、十分に”介入”してくるスタイルもできたベーシスト。
『The Bill Evans Album』の頃の「Waltz For Debby」なんかを聴くと、Scott LaFaroを思わせるような所もあって「おやっ!?」と感じることも。
そんなベーシストに加え、素晴らしいドラマーJack Dejohnetteが参加。
良い意味の緊張感もある、良質なライブ盤になっています。
「このアルバムだけ!」なのは、Jack Dejohnetteが売れっ子だったが故に、このトリオでの活動を続けられなくなってしまったからです。引きぬかれていった先はMilesバンド。そして、Milesバンド脱退後も、Chick CoreaやKeith JarrettらJAZZ界の「伝説」と共演し続けるほど売れっ子。
このトリオの演奏をもっとたくさん聴いてみたかったなあ、とこのアルバムを聴くたびに思います。
ちなみにこのジャケットのお城は、スイスのモントルーにあるシヨン城。「シヨン城」や「Chillon Castle」で検索すればいろいろ情報を得られます。(いつか行ってみたい。)
初心者にオススメできる?
最初の一枚にはちょっと刺激が強いけど、オススメできます。
Bill Evansオリジナル曲、JAZZの定番曲が、バランス良く収録されています。
「I Loves You, Porgy」ではソロピアノ演奏も聴けます。
Pick up!!
8. Someday My Prince Will Come
面白いリハーモナイズをしているテーマで、まずワクワク。
ソロ部分はコーラスごとに3拍子と4拍子が切り替わるというすごい仕掛け。
演奏終了後、圧倒的な拍手&歓声が気持ちいい!