『ライブ・イン・ブエノス・アイレス 1979』ビル・エヴァンス

『Live in Buenos Aires 1979』Bill Evans
収録曲
- Stella By Starlight
- Laurie
- Theme from MAS*H
- Turn Out the Stars
- I Do It For Your Love
- My Romance
- Letter To Evan
- I Love You Porgy
- Up With The Lark
- Minha
- Some Day My Prince Will Come
- If You Could See Me Now
- Nardis
Personnel
Bill Evans (p)
Marc Johnson (b)
Joe LaBarbera (ds)
録音:
1979年9月27日
レーベル:What’s Jazz
ディスクガイド
『Live in Buenos Aires 1979』は、Bill Evansが晩年に結成した“ラスト・トリオ”の記録。ベースのMarc Johnson、ドラムのJoe LaBarberaという若手二人とともに、1979年にアルゼンチン・ブエノスアイレスのTeatro General San Martínで収録されました。公式リリースは10年後の1989年、Yellow Noteからの2枚組LPという形だったとのこと。
このトリオはそれまでのBill Evansトリオともまた違った響きを持っている感じがします。Scott LaFaro時代の鋭い緊張感や、Eddie Gómez時代のリリカルなやり取りとも異なり、のびのびとした演奏。Marc Johnsonの柔軟なベースラインと、Joe LaBarberaの推進力あるドラムに支えられ、Bill Evansが思い切り羽ばたいているという印象を受けました。
セットリストも充実。定番「Stella By Starlight」や「My Romance」、「Someday My Prince Will Come」に加え、息子への献辞「Letter to Evan」まで収録。しかも「Nardis」は15分超えの大作で、ピアノ独奏、ベースソロ、ドラムソロがたっぷり展開され、ラストトリオの真骨頂が味わえます。
初心者にオススメできる?
Bill Evansを初めて聴くなら、まずは1960年代の『Portrait in Jazz』『Waltz for Debby』といった定番から入った方が理解しやすいと思います。ただしこのアルバムに聴きづらさはまったくなく、むしろ親しみやすい内容。晩年のBill Evansに興味がある人や、トリオの最終形を感じたい人には強くおすすめできるアルバムです。
Pick up!!
6.My Romance
1956年のデビュー作『New Jazz Conceptions』から演奏を重ねてきた定番曲。ここでは後テーマを倍テンで駆け抜け、客席の大歓声まで含めて、疾走感に満ちた演奏を堪能できます。
13.Nardis
このアルバム最大の聴きどころ。15分を超える長尺で、冒頭はルバートによるBill Evansの即興ソロ。やがてトリオの熱演が始まり、さらにMarc Johnsonのソロ、Joe LaBarberaのドラムソロもじっくり展開。最後まで飽きさせない圧巻の構成です。