『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』キャノンボール・アダレイ
『Know What I Mean?』Cannonball Adderley
収録曲
1. Waltz For Debby
2. Goodbye
3. Who Cares
4. Venice
5. Toy
6. Elsa
7. Nancy
8. Know What I Mean?
Cannonball Adderley (as)
Bill Evans (p)
Percy Heath (b)
Connie Kay (ds)
録音:1961年2月2日
レーベル:Riverside
ディスクガイド
録音時期は『Explorations』の前後。
1958年にCannonballと共演した『Portrait of Cannonball』はファンキーな曲も多く、Bill Evans色は控えめでしたが、こちらのアルバムは両人の良さが出ています。
「Waltz For Debby」が一曲目に来ているあたりも、Bill Evans名義のアルバムだと錯覚しそうな感じ。
本家『Waltz For Debby』を聴いて、表題曲を気に入ったのならこのアルバムもおすすめできます。
Cannonballがファンキーに大暴れする!かと思いきや、ささやくような音色で、この曲にかなりマッチしているのです。
片やファンキー、片やリリカル、一見相容れなさそうな二人ですが、「歌心」という軸が上手く噛み合ったイメージ。
逆に、Cannonballと同じくMilesバンド在籍時にサックスを吹いていたJohn Coltraneとは、「モードへの関心・理解」という共通点があるように思える部分もあるのですが、相性がよくはなかったのか、まともな共演盤が残っていない事実が興味深いです。
リズム隊の二人は、かなり主張が控えめ。主役の二人を影から支えるような演奏です。
初心者にオススメできる?
全体的にオーソドックスな演奏なのでオススメできます!
『Explorations』や『Waltz For Debby』をひと通り聴いた後にぜひぜひ。
Pick up!!
6. Elsa
『Explorations』で録音してからほとんど間もない演奏のため、聴き比べがとても楽しい!