『1958マイルス』マイルス・デイビス
『1958 Miles』Miles Davis
収録曲
1. On Green Dolphin Street
2. Fran Dance
3. Stella By Starlight
4. Love For Sale
Miles Davis (tp)
Cannonball Adderley (as)
John Coltrane (ts)
Bill Evans (p)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
録音:1958年5月26日
レーベル：Columbia
ディスクガイド
Bill EvansがMilesバンドへ加入後のスタジオ録音を集めて後に発売したアルバム。
加入したのは1958年4月らしく、この録音は1958年5月26日。加入直後といえば直後？
『Kind of Blue』と同じメンバー(あちらは一曲Wynton Kellyがピアノを弾いているけれど)による録音。
もちろん『Kind of Blue』は歴史的な傑作。それに比べれば地味な一枚ではあるんですが、こちらはスタンダードナンバーの演奏でありながら、演奏者みなさんの個性を感じられるアルバムだと思います。
Miles Davisの音源を録音年代順に追って聴いていった場合、『Milestones』、『Somethin’ Else(Cannonball名義)』と来て、この『1958 Miles』の1曲目を鳴らした時、明らかに空気が変わるのが楽しい。
Milesバンド前任のピアニスト、Red Garlandも印象に残るイントロをたくさん録音してきた奏者です。ただ、Bill Evansとは全くタイプが違います。「On Green Dolphin Street」冒頭のルバート気味なイントロは、新しい時代を感じさせます。
初心者にオススメできる？
とても演奏の質が高く、かつハードバップとして聴きやすいのでオススメできます。
「On Green Dolphin Street」「Stella By Starlight」「Love For Sale」の３曲は、誰もが聴いたことのあるような超有名曲ではないけれど、度々演奏される定番ジャズナンバーですので、このアルバムで聴き慣れるのもいいのでは！
Pick up!!
1. On Green Dolphin Street
曲の入り方、Milesのテーマの吹き方、エンディングでのサックス２人によるハモリなど、かなり丁寧に演奏されている感じがします。
それでいて、各人ソロでは良い意味で好き放題。
大事な音”のみ”吹くMiles、常人の倍の処理速度で吹くColtrane、とにかくファンキーなCannonball、ブロックコード中心で静かに燃えるBill Evans。
